真北測量

日照時間などを調査するために必要な測量

真北測量概要

建築基準法による北側斜線制限や日影規制に関連して、 最近では、建築確認申請時などに、現地での精密な計測による、 方位角や「真北」の計算が必要とされてきています。「北」には、真北と磁北があります。地球の自転軸の北端(北緯90度地点)を指す方位を真北(しんほく)と言い、コンパスの北は磁北と言います。真北と磁北にはズレがあり、建築基準法では真北を北として用います。 真北測量とは、太陽による方位角観測などで真北を求める測量です。建物を設計する際、日照制限などを調査するために必要とされることがあります。

 

原登記測量事務所では、国土地理院の電子基準点 ネットワークを利用し、簡単・高精度に真北計測を 行うシステムを採用し、現在、一般に行われているトータルステーションによる太陽観測や電子コンパスによる方法に比べ、正確で効率的な計測 が可能です。従来手法の問題点として、磁北からの磁気偏角補正などの簡便な方法では、電線・鉄道・その他金属など周囲の影響を受けやすく、自治体や検査機関などによっては認められない場合も出てきています。

また、太陽観測などの問題として、多くの場合1級トータルステーションやセオドライトを用いる測量技術が必要となるため、太陽の動きにあわせ、日の出後または日没後2時間以内に観測実施しなければならないなど、数多くの制約があります。

私たち原登記測量事務所では最新鋭のGNSSシステムを使用し、上記の問題点を解決することで、正確さ・迅速さ・低価格を実現し、皆様のお役に必ずたてると思っています。

 

真北測量とは?

真北 (しんぽく)とは、北極星を北の基準にして測った北をさします。これは経線あるいは子午線が示す北、つまり北極点の方向です。これに対して、磁北(じほく)と呼ばれる、磁石で表示される北を基準にする北がありますが、磁北と真北は微妙にずれています。建築基準法による北側斜線制限や日影規制に関連して建築確認申請は真北計測が求められているようです。そのため当事務所ではネットワーク型RTK-GNSS測量により、建築業者様のニーズにあった真北測量を行います。

  • ビル新築で日陰図の作成が必要なとき
  • 家相調査など正確な方位が知りたいとき
  • 方位学などで正確な方位が知りたいとき
地図に表す「北」の向きは3種類

地図に表す「北」の向きには、「真北」、「方眼北」、「磁北」の3種類があり、「真北」は地理学などで使う北の向きで、通常の地図は、「真北」を上にしています。縮尺の大きな都市計画基図などで用いられている平面直角座標系では、子午線(地理学的な南北の方向)は,座標系の原点を通るところでは上下の直線になりますが,それより東(西)では「真北」はやや西(東)を向くことになります。そのため、これらの地図での上向き(「方眼北」)は「真北」より少しずれています。一方、「磁北」は文字通り方位磁石が示す北の向きですが、それは時間や場所によって異なっています。この向きを上にする地図は「磁北」の「真北」からのずれ角を西偏○° ○′ と数値で記載したり、地図上に磁北線などを明示することがあります。